SARSが発生したときの【日経平均】【NYダウ】を、短期・中期・長期の合計6チャート掲載しています。
また、【NYダウ】のチャートを【日経平均】と重ねて掲載し、値動きが一瞬で比較できるようになっています。
※ブログ記載内容は、投資の推奨または勧誘を目的としたものではありません。※正確な情報をお伝えるるよう心がけていますが、記載内容を当ブログが保証するものではありません、取引の際は、必ずご 自身で取引内容を確認し、投資にあたっての最終判断はご自身でお願いします
目次
SARSショックとは
名称: | SARS(重症急性呼吸器症候群) |
原因: | 新型コロナウィルス |
時期: | 2002年11月16日~2003年7月5日 |
症例報告地域: | 32地域(主に北半球インド以東アジア及びカナダ) |
患者数: | 8,000人超 |
死者: | 774人 |
発生期間のチャート
日経平均株価とダウ工業株30種のチャートを、短期(症例報告~WHO終息宣言)、中期(ITバブル~米住宅バブル)、長期(日本バブル頂点~現在)に分けて簡易年表とともに掲載します。
出来事が、市場が開いていない日に起きた場合は、翌営業日の株価を掲載しました。
4大暴落で元値に戻るまでかかった期間がチャートで一目瞭然になりました
日経平均株価
日本経済新聞社が算出する、東京証券取引所第一部上場銘柄225社の株価を基準にした指数です。日本を代表する指数で、英語圏では、Nikkei225と記載されます。
短期
2002/11/16 (土) | 初の症例報告 |
2002/11/18 (月) | 高値8,479.78 安値8,292.35(-1.85%) |
2003/4/28 (月) | SARS発生期間の最安値: 高値7,679.11 安値7,606.69(-1.25%) |
2003/7/5 (土) | WHOによる終息宣言発表 |
2003/7/7 (月) | 高値10,027.60 安値9,856.04(+3.67%) |
中期
2001/9/11 (火) | 米同時多発テロ: 安値10,207.03 終値10,292.95(+0.95%) |
2007/8頃 | 米サブプライム住宅ローン問題 |
2008/10/10 (金) | リーマンブラザーズ倒産: 高値9,016.34 安値8,115.41(-9.62%) |
2008/10/28 (火) | 史上最安値: 高値7,626.42 安値6,994.92(+459.02%) |
長期
1989/12/29 (金) | 史上最高値: 高値38,957.00 安値38,828.00(+0.10%) |
1995/1/17 (火) | 阪神淡路大震災: 高値19,362.00 安値19,088.00(-0.47%) |
1995/4/19 (水) | 為替米ドル円最高値79.75円: 高値16,424.00 安値15,976.00(+0.93%) |
1997/11/24 (月・祝) | 山一證券自主廃業 |
1997/11/25 (火) | 高値16,607.00 安値15,774.00(-5.11%) |
1999/2/12 (金) | 日銀ゼロ金利政策実施: 高値14,062.00 安値13,925.00(+0.15%) |
2008/10/28 (火) | バブル崩壊後最安値6,994.90円: 高値7,626.42 安値6,994.90(+6.41%) |
ダウ工業株30種平均
Dow Jones Industrial Average
S&P Dow Jones Indices が算出する、ニューヨース証券取引所とナスダックの上場銘柄30社の株価を基準にした指数です。米国を代表する指数で、ティッカーはDJIAです。
短期
【黄色のローソク足は、日経平均です】。同じ週のローソク足が重なっています。底は、ダウが8週ほど先行しているのが解ります。
短期・中期・長期のチャートすべて同様に、縦軸の単位がドルと円で異なります。振幅の大きさは参考になりません。その点は注意してください。
中期
サブプライム住宅ローン問題の時期は、日経の方が下降トレンド入りが4週ほど早いようです
長期
90年代を見ると、ダウは日本で起きた事に、ほとんど影響を受けないことが判ります。
みのたけの感想
あらためてチャートを確認すると、想像していた値動きとかなり違っていました。実際のデータを確認するのは大事ですね。
今回、SARS関連の値動きで判ったのは、「期間は約8カ月」「中間過ぎで株価が折返している」「発生日より、終息日の方が高値」の3点です。
この相場では、下りよりのぼりの方が足が速いといえます。また、この時は、発生日に高掴みしても、終息まで持ち続ければ利益が出たという結果になっています。
ただ、「底値付近で発生したので値幅が限られていた」かもしれないと想像することもできます。2020年のコロナウィルスのように、比較的高値水準で発生したら、値下率や値動きは全く異なったのではないでしょうか。
また今回で、2020年2月の株価は比較的高水準にあると、あらためて感じました。バブル水準は侵入危険ゾーンという私感を前提としてですが。
ご愛読ありがとうございます!